2008年11月 5日

リトレースメント

為替相場においてある特定の方向に動いた後に価格は通常逆の方向に幾分戻り、その後また元のトレンドに沿った動きをみせることがあります。このような逆方向への戻りの度合いは特定の割合になることが多く、最も一般的なのが「半値戻し」です。
例えば上昇過程にある相場では、100から110まで上昇した価格が、一度上昇幅の半分である105近辺まで下落した後、再度もとの上昇トレンドに戻るということがよく起こります。半値戻しのほかにも「1/3戻し」や「2/3戻し」といった割合がよく知られてます。つまり、価格の戻しの割合は1/3単位で考えられることが多く、よって、最小で約33%、最大で約66%ということになります。
これらの事象を利用し、上昇トレンドにおいては33~50%の下降ゾーンを計算し、買いのタイミングを計るというように活用します。戻りの最大幅は66%であり、前回のトレンドが継続されるためには、調整のラインである2/3で止まらなくてはなりません。ここで止まれば上昇トレンドにおいては「買い」の、下降トレンドでは「売り」の比較的安全なポイントとなり、逆に2/3地点で止まらないようであれば、トレンド転換と受け止められ、この場合トレンドの全値を戻すことになります。

2008年8月18日

黄金分割比は魔法の比率

黄金分割比0.618と0.382は、フィボナッチ級数から発展します。
1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,・・・・・と続く数字の列です。これは
一定のルールに基づいています。それは、連続する2つの数字の和が次の
数になっているということです。
1+1=2 1+2=3 2+3=5 フィボナッチ級数の中の連続する2つの数字の
和は、その2つの数字に続く数になります。

また、自分より小さい隣の数字を割ると、どうなるでしょうか。
1÷1=1 1÷2=0.5 2÷3=0.667 3÷5=0.6 5÷8=0.625 8÷13=0.615
13÷21=0.619 21÷34=0.617 34÷55=0.618 55÷89=0.618
と黄金分割比0.618に収束します。

次に、隣の数字ではなく1つあけて小さい数字を割ると、どう
なるでしょうか。
3÷8=0.375 5÷13=0.384 8÷21=0.380 13÷34=0.382
と黄金分割比0.382に収束します。

0.618+0.382=1 の数式も成立します。

為替相場の下落や上昇があった場合、戻しの目途は0.382=38.2%
と想定します。次の目途は0.618=61.8%戻しという具合です。
黄金分割比は魔法です。

2008年8月17日

黄金分割比

黄金分割比率は、もともと「0.618対0.382」の関係をいい、イタリアの
数学者のフィボナッチが考えました。トランプや名刺のタテ・ヨコの関係
から、米国防省(ペンタゴン)、ピラミッド、クモの巣、宇宙の渦巻き星雲
の形など、ありとあらゆる自然界に存在するものに黄金分割比が数多く
見られます。自然界の本来あるべき美しい姿を支配している比率と考え
られ、エリオットがこの比率を相場の世界に適用しました。

エリオット波動の理論家は、この黄金分割比が内在するフィボナッチ
級数を使い、相場への応用を試みています。

2008年8月15日

ピボット指数

ピボット指数(PIVOT)は、ワイルダーによって考案されたテクニカル指標
です。前日の高値、安値、終値を参考とし、当日のサポート/レジスタンス
水準を予測した指標です。よって、長期保有のトレーダーよりも短期売買を
中心としたデイトレーダーなどに向いているテクニカル分析指標です。

ピボットの基本的な概念は、前日の株価変動で市場の売り圧力や買い
圧力の強さを表そうというところにあります。一方で、移動平均線やRSIなど
他の多くのテクニカル分析方法と異なる点は、連続性がないという点です。
一日の動きのみを重視していることで解るように、中長期のトレンドを測る指
標というよりは、一日の中で売り買いする「日計りディーラー」や安いところで
買いたい、あるいは高いところで売りたい、という「トレーダー」向きのテクニカ
ル指標です。

ピボット指数の計算は次のとおりです。

前日の高値=H
前日の安値=L
前日の引値=C とすると
ピボット基本指数(P)=(H+L+C)÷3

第一次下値支持線(B1)=2P-H
第二次下値支持線(B2)=P-H+L
第一次上値抵抗線(S1)=2P-L
第二次上値抵抗線(S2)=P+H-L
ロー・ブレイクアウト・ポイント(LBOP)=2P-2H+L
ハイ・ブレイクアウト・ポイント(HBOP)=2P-2L+H

2008年8月12日

一目均衡表

一目均衡表は、一目山人氏(本名:細田悟一氏)が独自の研究によって
導き出したテクニカル指標です。この指標において、転換線と基準線は、
それぞれ短期と長期の移動平均線的な役割を果たしており、転換線が
基準線の上にあるときは、買い局面、下にあるときは売り局面です。

また、一目均衡表で最もよく使われるのが、2本の先行スパンが形成す
る雲の存在です(先行スパン間に形成されるスペースが雲と呼ばれてい
ます)株価が雲の上にある場合は、上昇トレンドと判断します。

雲がクロスするところは、「変化日」と呼ばれますが、これは相場の転換
の目安になるともいわれています。

一目均衡表の計算方法

  1. 基準線=(過去26日間の最高値+過去26日間の最安値)÷2
  2. 転換線=(過去9日間の最高値+過去9日間の最安値)÷2
  3. 先行スパン1=(基準線+転換線)÷2を26日先行
  4. 先行スパン2=(過去52日間の最高値+過去52日間の最安値)÷2を26日先行

2008年8月10日

エリオット波動理論

エリオット波動理論について記します。
トレンドを観察すると、大きな波の中には小さな波が複数含まれている
のが確認できます。実はこれがトレンドの構造なのです。
具体的には、5つの動きで波は押し寄せ、3つの動きで波は引くというも
のです。

最初の大きな波が押し寄せ、最初の小さな波で引き、そして2番目の大
きな波で押し寄せ、2番目の小さな波で引き、そして、3番目の大きな波
が押し寄せます。この5つの波で1つのより大きな寄せる波が終了します。
続いて、最初の大きな引く波があり、小さな寄せる波があり、そして2番
目の大きな引く波があります。この3つの波の動きで、より大きな1つの引
く波が完成します。
これを相場に応用したのがエリオット波動理論です。

例えばその5つの波動が最終的に上に向かっているならば、それは上昇
トレンドです。
上昇⇒下降⇒上昇⇒下降⇒上昇のパターンの完成で上昇トレンドは終了
です。その後は、3つの波で下降トレンドが作られることになります。

2008年8月 3日

オシレーター系指標RSI

オシレーター系テクニカル指標RSIは、オシレーター系の代表的な指標
です。
価格全体の変動幅に対して、上げ幅の割合を計算することにより、相場
の過熱感を判断しています。

振れ幅のレンジは0-100%です。計算期間内の「値上がり幅」が「値下
がり幅」より大きかった場合、RSIは50%以上、逆に小さかった場合は、
50%以下を示します。
即ち、上昇トレンドでは50%以上のレンジ、下降トレンドでは50%以下の
レンジで推移しやすい傾向となります。
計算期間は14日間を使っています。

一般的には70-80%を超えると「買われすぎ」で売りサイン、20-30%を
下回ると「売られすぎ」で買いサインと判断します。しかし、トレンドの局面
によって、水準は変化します。

また、価格の高値圏、安値圏が意識され始めると、利益確定売りや反
発期待の買いが入ってきます。このような場合、価格が以前の高値(安値)
より上昇(下落)しているのに、RSIの水準は下がって(上がって)いる現象
が起きることがあります。
これはRSIの「逆行現象」⇒ダイバージェンスで、相場の大きなトレンド転換
の目安となります。ダイバージェンスが起きたときは要警戒です。

2008年7月22日

MACD分析の方法

MACDは、オシレーター系指標に属していますが、移動平均値を基準
としているため、トレンドの方向性を表しており、判断基準も明確です。

MACDは期間の違う指数平滑移動平均の乖離率によって求められ、補
助線としてシグナル(MACDの移動平均線)を使います。標準的なMACD
の計算期間として、12日と26日、シグナルには9日間がよく使われます。

MACD分析の方法
MACDが0以上の場合は上昇トレンド、0以下の場合は下降トレンドと
判断します。売買のタイミングもMACDがシグナルをゴールデンクロス
すれば買い、デッドクロスしたら売りです。

買いのポイントとして信頼性が高いのは、十分に底値圏に下がった位置
でゴールデンクロスが発生することです。クロスが発生したあと、両線が
順調に上昇していけば、実際のチャートも上昇します。
売りの場合は全て逆で、十分な高値圏でデッドクロスしたときがポイント
です。また、より確実に判断するためにはクロスの後、両線が0地点を上
回る(下回る)まで待つことにより、その確度を増すことが可能です。

2008年7月17日

ボリンジャー・バンド

ボリンジャー・バンド(BB)は、視覚的にも非常に見やすい指標のひとつです。
ボリンジャー・バンドは移動平均線の上下にボラティリティ(変動幅)を考慮し
たバンド(線)を引いたものです。バンドは移動平均線からその期間の標準
偏差(価格の散らばりの度合:σ=シグマ)を加えて計算します。

換言すれば、為替相場が統計学的な"正常値"のバンド内に収まってい
るかどうかを見極めるための指標と言うことです。

具体的には、価格がバンドの上限まで上昇すると、統計学的には、修正され
る傾向にあるというものです。そのバンド幅は為替相場のボラティリティ(変動
幅)を要素に組み入れているところが特徴です。要するにトレンドの転換点を
判断する指標として、用いられるのが一般的です。

ボリンジャー・バンド(BB)は、5本の線で表されます。
中央の移動平均線を挟むようにして、上下に「+σ」と「-σ」が引かれ、その外
側にそれぞれの「σ」の値を2倍にした「+2σ」と「-2σ」が引かれます。
「σ」は標準偏差を意味します。

ボラティリティを考慮しているので、為替相場の変動が大きいとバンドの幅
が広がり、変動が小さいとバンドの幅が狭くなります。
ボリンジャー・バンド(BB)は、為替相場の価格がバンドに接近、到達したとき
を売買サインと読み取ります。

一般的には、「+σ」から「-σ」に価格が収まる確率は68%、
「+2σ」から「-2σ」の間に収まる確率は95%、
「+3σ」から「-3σ」の間に収まる確率は99%、です。

しかし、為替相場が急激に変動した場合は、バンドの上限や下限に価格が
張り付いてしまい、逆張りの売買ポイントとして「ダマシ」となることもあります。
逆に言うと、バンドを抜けた場合は、為替相場の変化点と捉え、上抜ける急騰
は「買い」、下抜ける急落は「売り」と考えることもできます。

 

2008年7月 5日

ポイント&フィギュア

ポイント&フィギュアは米国では一般的なテクニカル指標です。
ポイント&フィギュアについて以下に解説を記します。

  1. 特定の値幅と比率を決め、それを1ポイントと規定する
  2.        
  3. 終値が決めたポイント幅以上に動いたら、動いたポイント数を記入する
  4.        
  5. レートが上昇した場合は「×」、下降した場合は「○」を記入する
  6. レートが同方向に動いている限り同じ1行にポイントを追加する
  7.        
  8. 終値が値幅間の端数の場合は、上昇した場合「×」は切捨て、下降した場合「○」は切上げとする
  9. ○⇒×、×⇒○ への転換は、レートが決められたポイント数以上、反対方向に動いた場合に転換する。転換は通常3ポイント。
  10. 3ポイント以上の動きがあって、書き込みが始まる。つまり、最初は必ず3つの「○」か「×」が最低でも記入されることになる。
  11. 転換が発生した場合、反対の記号は、1ポイントずらした地点から書き込む。転換が発生した場合も、起点と同様、最低でも3つの記号が記入されることになる。

ポイント&フィギュアの基本的な見方は、前回の高値(安値)を抜けた地点が売買のポイントとなります。トレンドの転換や方向性を見る上でも、慣れれば非常に解りやすい指標です。